最新情報BLOG

木津谷 岳先生のメッセージ

現代では多くの方が「生きづらさ」を抱えて過ごしています。
自分の好きなことだけを好きなときにやれたらいいのに!
誰しも一度はそう思ったことがあるに違いありません。

だからといって、日常でもしそんなことをいおうものなら、「なにを甘えたことをいってるんだ!」と大バッシングを受けるでしょう。

ましてや、職場でほのめかしたとしたら「生きていくためにお金を稼ぐには、自分の意に沿わないことがあっても我慢して働くのが大人で、得意でない仕事も努力して成果を出すからこそ職場で信頼され、自らも成長できる」みたいな、一見もっともらしい理屈で叱責される場面が目に見えるようです。

しかし、働いて収入を得るということは、生命を維持するという意味だけではなく、人間らしい生活をする、いい換えれば、人間らしく生きるということでもあるはずです。

長年キャリアカウンセラーをして、特に障がい者をはじめとする特定求職者の支援をしていると、この「人間らしく生きる」ということが、かなりおざなりになっていることを痛感します。

というのも、特定求職者と呼ばれる高齢者、障がい者、シングルマザー、氷河期世代の引きこもり経験者は、これまでの人生において「挫折」や「虐げられた体験」が多く、トラウマ等でメンタル的に病んでいる方が多くいます。それゆえ、モノの見方・考え方に偏りがあり、柔軟性が乏しい傾向があるのに、そのフォローがほとんどされていない方が少なくありません。

その認知を変えるのはかなり困難ですが、その人を支配している「不幸なストーリー」の筋書きを丁寧にたどり、記憶の奥にある数少ない「幸福なストーリー」を呼び覚まし、「不幸なストーリー」を「幸福なストーリー」に書き換えてしまえば、人は次第に人間らしく生きることに目覚め、新たな人生をスタートできます。

その過程は決して楽ではありませんが、過去をたどる苦難は、人生を振り返ることにもなり、意図しないで仕事の棚卸しをすることにもなります。

私は、肩書こそ心理カウンセラーではなくキャリアカウンセラーですが、発達障がい者のキャリアカウンセリングを専門としていることから、仕事の問題に加えて心の問題、それもかなりダークな問題に通じているので、クライエント様の「生きづらさ」に寄り添いながら、未来への道筋を協働で描くことが得意で、その「志事」に使命を感じています。

  • ・木津谷 岳先生の著書はこちらから購入いただけます。
  • ・カウンセリングのご予約はこちらから承ります。
to top