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【嫁姑問題で繰り返す「輪廻と因果」】

【とあるお婆さんの「輪廻と因果」】

先日、患者さんBさんから治療院に1本の電話がありました。
患者さんで高齢のおばあちゃん、梅さん(仮名&プライバシー保護済)が
お亡くなりになったのです。
その梅さんを私の治療院に紹介した、患者Bさんからの感謝の電話です。

ウチの治療院は、誰かが亡くなると感謝の電話や、
金一封がもらえる事がよくあります(笑)
Bさんは梅さんの隣に住む、2回り若い方です。
梅さんから昔ながらの嫁姑関係と似た構図で、教育と言う名のイジメ?
を長年受けていました。

お隣さんでもあり、人生の大先輩、結婚の時に仲人もしてもらっている為に、
梅さんには逆らえません。
梅さんが歳をとり、身体のあちこちが痛くなると、
その不調から気分が悪いと、益々Bさんに当たり散らすようになってきました。
こんなんじゃ〜Bさんはたまらない!

ただでさえ大変なストレスなのに、歳をとればとるほど、
当たり散らされたら、私の方が病気になってしまう。
という事でBさんは梅さんをウチの治療院に紹介されたのです。
もうかれこれ数年が経ちます。

その間に、梅さんの身体だけでなくカウンセリングも(本人には言わず内緒で)
行っていますから、性格がどんどんマイルドになりました。
これまでもBさんは
「梅さんが優しくなり、私に初めてありがとう!っていったんですよ!(驚)」
といって喜んでいました。

しかし、梅さんはここ半年、90歳に近づき、
身体のサイズが急に小さくなりました。
内臓の調子や、血を作る骨髄の量、鍼灸の後の回復具合などから、
まもなく寿命が尽きる事が分かります。

本人にも【死を受け入れる為のカウンセリング】をしておきます。
(本人は気が付いていないですよw)
私の持論でもある【生前成仏】という状態にします。
天国に行くか行かないかは、お坊さんや戒名の値段が決める訳ではなく、
本人の心の状態が決めるのです。

生前に成仏しておくと生きていながら仏になり
「生き仏」という状態になります。(先に天国行きを確定しておくのです)
ですから、亡くなる一週間前に、梅さんからも連絡がありました。

「先生、今までさんざん良く治してもらったけど、
今回ばかりは元気がどうしても出なくてね~、
ちょっと病院に入院して点滴を打ってもらって、
元気になったら必ずまた治療院に伺いますからね!」と・・・

私「はいはい!夏は暑いですから病院の方が快適かもしれません、
少し休養してきて下さい~!」
もう私と梅さんの中では、この会話がウソか本当かなんて関係ありません。
人間は事実関係だけで生きている訳ではありません。
心が、魂が、納得するかどうか?成仏とはそういうものです。

そして更に1週間後、Bさんからの連絡。
Bさん「梅さんが昨晩亡くなりました。
だから先生に感謝の気持ちを伝えたくて電話したんです」
私「そうですか~、良かったですね!」
Bさん「先生が先に色々教えてくれたので、
私、心の準備が全て出来ていました。梅さんとは色々あったけど、
私の心は全部スッキリしているんです。今、何も感じないのです。」

私はBさんに、
「梅さんは間もなくです。そして梅さんにとって、
亡くなるタイミングは今がベストです!」と言っていたのです。
Bさん『私の人生で、梅さんは嫁ぎ先の母親のような存在でした。
その方との関係が段々と良くなり、
「Bちゃん!色々悪かったね・・ありがとう・・感謝している。」、
あの梅さんがあんな事言うなんて』

ウチの治療院では普通の会話です。
生前成仏は、亡くなった本人だけが成仏するのではありません。
残されたご家族、周りの親密な付き合いの皆様まで、
その方との関係が変わり成仏されます。
私は、残されたご家族や周りの皆様にこそ、成仏して欲しいんです。

まだ、これからも生きる訳ですから、
お亡くなりになった方との関係をどう捉えるかで未来が変わります。
Bさん!良かったね!
親代わりの梅さんがお亡くなりになった事で、
Bさんには次の流れが訪れます。

次の流れの方がBさんにとって本命なので、一波乱あるんですね〜!
なので来週から全く別のカウンセリングが始まります。
(鍼灸治療中のお話しなので本人はカウンセリングだとは思っていない)
不思議ですよね!1つ片付くと、また1つ次のお題がやってくる。
世代を超えて、全ては天のおもむくままに!

【このお婆ちゃん、その後どうなっているのか?】

気になりますか?(笑)
上記では第一幕の『自分自身の嫁姑関係が幕を閉じた』という内容ですよね。
その後に起こる事はね!
『自分の嫁さんとの嫁姑関係』です。
自分に全く従わない嫁さんが来たのです(笑)

これがカウンセリングの第二幕w
そして現在は『息子と孫との葛藤と認知症問題』これが第三幕。
さて、熟練されたカウンセラーならば、第一幕の段階で
(いやもっと前の段階から)第二幕・第三幕の内容が読めているはずです。

そしてお婆ちゃんが亡くなった後の、
息子家族の第一幕〜第三幕までが既におおかた決まっている。
時代の流れやその時代の文化で微妙に、現実化する見せ方は変わりますが、
その出来事の本質は変わりません。

その家系が未解消の『本質的な課題』を子々孫々が受け継ぎ、
解消するまで繰り返すのです。
それが個人という単位でも、家族という単位でも、家系という単位でも、
人類という単位でも繰り返していきます。
これを輪廻・因果といいます。

カウンセラーとして、いや輪廻因果を抜けたい人は、
この仕組み自体を理解し解消する技術を身に着ける必要があります。
なんも考えないようにして逃避してても、抜ける事はありません。
全てを理解し、考える事が必要なくなった人と、
逃避して考えるのを止めた人とでは、雲泥の差があります。
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