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【親子でアサーション!喧嘩やイジメを減らす教育】

【大人が先にアサーションを学ばないと、いじめの対応は出来ない】

子供の福祉活動のサークルは18年?20年?ばかりやってますので、
これまで色々問題も起きてしんどい経験もしてきました。
当時はカウンセリング心理学も学んでなかったので予防も出来ませんでした。
だから定期的に形を変えては問題が起こっていたんです。

しかし現在はメインのボランティアさんに
カウンセリング心理学のセミナーを受講してもらい、
各段に状況が良くなっています。
ここ数年大きな問題は起きていません。

予防教育として大人が先に学んだ効果が大きいと感じています。
私は毎年夏休みは親子で参加できる心理学セミナーをやってるのですが
昨年は「日本人に馴染むアサーション」で、小1〜中学生まで参加しました。
練習すれば小学1年生でも出来るようになりました。

親御さんからは
『学校の道徳でもこういうのを教えてくれればイジメも起きにくいのに~!』
とか『学校の先生はこういう勉強をしているのですか?』とよく聞かれます。
どうなんでしょう?
取り組みは始まってるのかもしれませんが、
身についている先生は少なそうですね。

なにせセミナーに参加した小学生が
『あの○○先生は出来てないじゃん!』とか
『あの先生、分かってるのにイジメを見て見ぬ振りしてズルい』とかの
不満が爆発しましたから(苦笑)

それをアサーションのお題として、
『学校の先生の機嫌を損なうことなく
正当な意見をアサーションで言ってみよう!』
と臨時に練習したくらいです。
(これ、何かおかしいでしょw)

勿論、一生懸命取り組まれている先生もいらっしゃり、
そういう先生が様々な負担を背負い疲れてしまってる現状もよく聞きます。 

【教師の視点だけではなくカウンセラーの視点も併せ持つと、生徒へのアプローチも変わってくる】

相手を傷つけずに
『断る』『お願いする』『距離をおく』『保留で待ってもらう』
などをIメッセージでしっかり表現する事が皆さん出来てないのです。

親も先生も出来ていないので子供は家庭や学校で
モデリング(観察して学ぶ事)も出来ない。
親自身が未熟なコミュニケーションである自覚もなく
模範も示せない家庭も多いので、イジメなどの問題が起きてから
『どうしてそんな事したの!!!』とか
『どうしてそんな事になったの!!!』と子供を責める形になる。

この形になれば、次からはもっと言わない・・・言えない・・・
言えないから問題は重症化する。
重症化した状態で言えばもっと責められると子供は思っている。
もしかしたら中程度の段階で勇気を出して、
言ってみる子供もいたでしょう。

しかしその時『前にも言ったじゃない!』
となれば二度と言わないだろうと思います。
だって子供からしたら
『言っても怒られる』『言わなくても怒られる』

改善策も示してもらえず・・・
事態が酷くなれば『もっと怒られる事を想像する』
で、そのままでは改善されず事態は酷くなる。
『でもとにかく学校には行け!』
これ【ダブルバインド】二重三重の拘束ですよ!

大人だって子供だってダブルバインドを
掛けられたまま生きてれば病気になるんです!
下手したら死にますよ!

問題の軽い内にちゃんと大人が傾聴できて
『こうしたら良かったわね!』とモデルを示せたり、
『一緒に考えようね』と言う環境が家庭や学校にあれば、
例えその時に良い解答が見つからなくても、
誰にも言えず一人で抱える事にはならないのに。

もしWEメッセージとしてクラスで考えられれば
尚イジメを続けられる環境では無くなるのに。
子供に『イジメちゃダメ!』
逆に『イジメられない様にしろ!』って言っても無理です。

大人(特に親と先生)がそうならない為のモデルを示せないと、
禁止では『また形を変えたイジメ、陰湿なイジメ』が出現します。
そして問題が起きてしまったら(イジメだけでなく)
怒っても解決しない!怒らなくても解決しない!何もしなくても解決しない!
イジメた側の問題にしても解決しない、イジメられた側の問題にしても解決しない!

【重要なことは同じ状況に再度陥らないための「リスク管理」】

じゃ〜どうすりゃ〜いいのよ!
起きてしまった問題を無かった事には出来ませんから、
発覚した時点で出来る限り食い止めるしかないのですが、
重要なのは
『次に同じ状況におちいった時に対処できる自分になっておく』

つまり学んでおく!練習しておく!
これは被害者側のみに強くなれ!と言ってるのではなく
加害者側もそのような行為をしそうになったら
『次は同じ行動をしなくても済む自分になっておく』ということです。

人が悩み続ける理由の1つに
『また同じ問題を抱えた時に、対処できる自分になっていない』
という事があります。
これが未来の不安へと繋がります。
子供だったら明日の登校拒否へと繋がります。

『また同じ問題を抱えた時に、対処できる自分になっていない』
そのまま『学校に行け!』と言うのは無理ってもんです。
具体的には相互尊重のコミュニケーションを示せる大人を増やす事。
傾聴の基本とアサーション、コミュニケーション心理学。

そしてできれば大人は障害理解啓発教育
(自分が相手を尊重しても必ずしも相手から尊重してもらえるとは限らず、
これを受容するには障害理解啓発の教育をしないと
凄く個性的な方の理解と対処が出来ない)
これらを家庭、学校、会社など組織的に取り組む事だと思います。

何で学校はやってくれないんだ〜!
何で会社はやってくれないんだ〜!
ではなくて気が付いた人から学んで下さい!
出来る方から学んで下さい!
自分の事で精一杯の人も、
人の為でなく自分の為でいいので学んで下さい!

やがて自分の為とか人の為とか、関係なくなります。
子供のイジメの問題だけでなく夫婦、家族、会社etc
もう円滑なコミュニケーションはどこでも必要ですから!
練習した分だけ、実際にすぐ効果が実感できます。

あえて書く必要もないとは思いますが
「あるがまま系」「そのままがベスト系」「アナタに必要だから起きている系」
の心理学やスピリチュアルでは、改善されにくいですからね!
しっかり練習して「次からはそうならない自分」になっておきましょうね!
 
ちなみに~
私のプロ向けカウンセラー養成講座では日本文化に馴染む「日本式アサーション」
プロカウンセラーが使う超絶技法「TMD式アサーション」を教えています。
精神科医や臨床心理士も大絶賛のオリジナルアサーションです。
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