【怒っている人に「謝らせる」ダブルバインドをかける方法（笑）】

『おい！ウチの前で何やってるんだ(怒鳴)』
今朝、強面のグラサン親父に、一軒家の二階バルコニーから怒鳴られました。
愛犬チャコの散歩途中でウンコ中、ビニールを取り出している最中です！
しかし近所に聞こえる程の、脅しとも取れる強い口調です！
気の弱い方は、もうその道を通りたくなくなる事でしょう！

さて、どう対処しますか？
私の気持ち的には　
『も～！先週は忙しく、やっとゆとりの休日なのに、
朝から揉めたくないなぁ(苦笑)』
しかし、このような局面こそカウンセラーチャンネルがバチンと入ります(笑)

いちお〜一般的に考えられる返答を書いておきます。
『すみません、たまたま飼い犬がウンチをしそうでして、
ちゃんと片付けて帰りますので…』といって逃げるようにその場から立ち去る。
これも悪くはありません。

しかしね～
いつもちゃんと片付けますし
私は悪いことはしていないので謝りたくありません。
厳密に言えば、謝るのは容易いのですが・・・
このように反射的に怒鳴る親父さんに怒鳴られる人を、少なくしたいんですよね！

で、出来れば親父さんに謝らせたい！
だって私は何の罪もまだ犯してないもの！
むしろ親父さんの方が私を脅してますよ！
ここで～
カウンセリング心理学の出番です！
私は一般的な対応ではない、違う対応を試みました。

親父さん『おい！ウチの前で何やってるんだ！(怒鳴る)』

私『あ～～、あ～～！ビックリした！！！』(胸に手をあてて心臓をマッサージする)

親父さん『何やってるんだ！(怒)』

私『飼い犬がウンチをしたので片付けようとしています』

親父さん『ちゃんと片付けろ！』

私『はぁ～～、ビックリして片付けたいのですが、余りに驚いてしまって…』
(フリーズして心臓に手をあて、あえてウンコは片付けない)

親父さん『…』

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【解説】
親父さんは、不信人物ではない事は分かった。
しかしすでに怒っているので、その怒りが収まるまでは、
その他の難癖をつけて、さらに怒ってくる可能性もある。
家の前でウンコさせる事自体が気にくわない！と、
怒れる矛先を探してくるかも知れない。

謝ってしまうと、『ほら！お前が悪いんだ！罪を認めたな！』と思われてしまう。
そこで、謝罪や言い訳ではなく、アナタが怒鳴ったので、私はフリーズしている！
という、ダウンポジションを一度取ります。
これにより、親父さんは
『ウンコを片付けて欲しい！』

しかし『自分が怒鳴ると相手はビックリしてウンコを片付けられない(笑)』
というダブルバインドに掛けられます。
○○したいけど、○○出来ないと言う二重拘束です。
で、今度は親父さんがフリーズ(笑)
親父さん『…』
言葉を失います。

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で、私は次の手を打ちます。
親父さんに謝って欲しいのです。
だって他にも、何の罪もないのに怒鳴られている人がいるはずですよ！
ここから、この親父さんを謝らせるには、謝れる状況を、作ってあげます。

親父さん『…』

私『上からだと犬が見えなかったんですね！』

親父さん『そっそうだよ！ちゃんと片付けてくれよなぁ』
(怒りのテンションが下がる)

私『もちろん片付けます。いや～ビックリした！
見えなかったからしょうがないですね(笑顔)』

親父さん『おー悪かったな！』

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【解説】
親父さんが謝りやすい様に、
『上からでは犬が見えなかった！』
と言うストーリーを作りました。
見えなかったから、不審者と思って、怒鳴るのは、当然ですよね！と

そして、私は非言語の態度で
『間違いならば安心しました！』と言う態度をして、
逆に『罪もない人を怒鳴った』事を暗に認めさせました。
『怒鳴られなければ片付けられる』
『驚いたフリーズが解かれれば片付けられる』事をもう一度示します。

『上からでは犬が見えなかったから怒鳴った』
(実際に見えていたか、見えていないかは、どちらでもいい)
『見えなかったのならしょうがないです！』と、それを先に許す！
親父さんは先に許されたから、
怒鳴ってしまった罪も『そっそうだよ！』と認める
認めたので、私はフリーズを解き笑顔で返す！

親父さんは、ここでほぼ普通の人になっています。
『ウンコを片付けて欲しいけど、
怒鳴るような高圧的態度だとウンコが片付けてもらえない』
と言うダブルバインドを自ら解除します。
『おー悪かったな！』
私の笑顔のストーリーに乗るしかないのです。

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今日も朝から気持ちの良いコミュニケーションが出来て最高の休日となりました。
一般的なコミュニケーションのスキルでアサーションと言うのがあるのですが、
それをも越えたスキルは、
TMD セラピーモデルデザイナーのプロ向け講座でやってます！