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【病状回復には、片方だけを鵜呑みにせず、バランスと統合的視点から見立てることが大切!】

【お若いのに寝たきりで、搬送されるように来院する医師の方の症例】

私の治療院には、薬漬けになって働けなくなった医師本人や
大病院の経営者ご家族が県外から来院します。
世界ランキングに入るスポーツ選手やプロ選手もいらっしゃいます。
以下、昔の投稿のコピペですが、総合的に観る事の大切さが書いてあります。
最近また、治療院を辞めたんですか?と聞かれたので治療ネタです!

ちゃんと本業は治療院やってます(笑)
以下、長文注意!

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お若いのに寝たきりで、搬送されるように来院する医師の方がいらっしゃいます。
もちろん医師ですから全ての検査は終わっています。 
そんな状態なのに病名は特になく、全身のこわばりやコリが酷く、
鬱病や自律神経失調症や更年期などいわゆる具体的な事が
分からんから取りあえず付けたゴミ箱病名で来院します。
(そのまま帰すわけにも行かないので付けた病名ですね)

明確な原因がある訳ではなく総合的に具合が悪すぎて寝たきりなんです。
医師や医師ご家族なので、みなさん優秀なのに働けない・・・
特に精神にも問題がない・・・(無理やり心因性にされてる方もいる)
皆さん真面目な医師だからこそ、また優秀な仲間の医師にいつでも薬を出して貰える
と言う恵まれた環境だからその様な状況になってしまった様に見えるのです。

細かい症状全てに対して薬を出されている為、
薬漬けで副作用による二次災害が起きています。
私も医師には言いにくいんですけど、飲んでも飲まなくても
変わらない薬は全部止めてもらい、効いてる薬も鍼灸で効果を出しながら
徐々に外していく様にします。

針灸師はそんな事しちゃ(言っちゃ)いけないんだ~~!
とか言わないでくださいね。患者さんが医師なんですから。
一般人でも医療業界の人でも世の中には原因不明で具合の悪い方は沢山います。
慢性疲労とか老化とか、そもそも病気ではなく
全身が弱って病気未満の「未病」だけど症状がキツく箇所が多いなどで
寝たきりになってる方も多い。

色々なジャンルの色々な治し方、情報が溢れていますが、
やみくもに試すのは遠回りになる事もしばしば。
原因不明こそ、見立てが重要なのです。
そのまま西洋医学オンリーでも続けていればいいのか?
西洋医学のセカンドオピニオンを探すべきか?

いやいや、カウンセリングで何かの認知を変えないと治らないのか?
東洋医学でOKなのか?あるいは西洋医学と併用がいいのか?
逆に併用が悪影響になるのか?
はたまた姿勢や動作などの改善が必要なのか? 
どの様な順序でどんな事を試せば良いのか?
その総合的な見立てが必要なのです。

【症例:42歳女性 子育てしながらパートで勤務】

最初は仕事や家族の問題などで忙しく慢性疲労と梅核気
(疲れている!と言うのは検査では出ないので)
ストレスの多い方は梅核気の経験があると思います。
のどの途中がつまる感じがする。ツバや食事が飲み込みずらいと言う症状。
強く梅核気が出れば、しゃべろうとすると声が出ない。

一生懸命頑張ろうとすると気管が狭くなった感じがする。
血液検査で何も出なくて

「一生懸命頑張ろうとすると声が出ないんです・・食欲も湧かない・・
全身が疲れて・・・酷い時は呼吸も苦しくなり動悸でパニックになる事も・・・
でも呼吸器にも何も異常はないし・・・あとはメンタルかもと先生も言うんです・・・」

どうです?カウンセラーやコーチングの先生達は、
カウンセリングの対象にしたくなるでしょ!
もちろん本当にメンタル100%ならいいんですけど
そこが根本でない場合、メンタルにこだわるとどうなるでしょうか?

もし、身体の不調をそのままに潜在意識に目を向けるワークなんかしたら
そこに焦点があたり関係ない事まで思い出す(苦笑)
カウンセラーさんに言われたら、
『自分で意識できてないだけでストレスなのかも・・・』と感じ出す。 
カウンセラーが新たな症状を作り出すのです。

やがて寝てる最中に症状が強く出れば悪夢と動悸・呼吸困難で目が覚める。
カウンセラーが思い出させた過去と、症状がリンクする。
リアルですよ~
潜在意識から症状と相応のリアルな悪夢が上がってくる訳ですから。

経験の浅いカウンセラーだったら、カウンセリングで必要な
トラウマを思い出し泣いた後、非合理な信念を書き換えて
スッキリしてお帰りになりました〜と思うかもしれません。
カウンセラーが上手ければ上手いほどメンタル的には悩みが無くなり、
勇気づけられ、よし頑張ろう!とその時は思える。

コーチングならば精神を奮い立たせ行動計画を立てて復帰するかもしれない。
もちろん認知が変わり身体が直ぐ変わる程度の人はそれで良いですよ~
働き過ぎる意識を変えて段々と良くするのもアリです。
でもね、身体の酷い状態がそのままな方が多いんです・・・
鬱病で復帰と再発を繰り返す方なんかもコレにハマってる方が多いです。

メンタルをいくら対処しても体調のしんどさに引きずられ、
メンタルが戻ってしまう方!
西洋医学の検査で何も出ないからメンタルだと言われているが、
身体の症状が強い方!
要注意ですね。

【さて、上記の【症例】の患者さんですが、何が起きて鬱になっていたと思いますか?】

あくまで私の視点ですけどね!
(違う視点や見立てで治せても、それはそれでOKなので)
色々とお話を伺うと(公開許可済) 

出産後の回復前にパートに出てしまい、疲労が溜まったところに、
軽度のストレスから梅核気(ばいかっき)になりました。
なぜノドの症状から始まったかと言うと、
産後の検査に出ないレベルの軽い貧血から頭痛やめまいが起き、
頭痛薬が手放せなくなりました。

ボーとした状態でパートへ行くと集中力が出ない状態ですから、
手作業が狂いミスをしないようにと姿勢が崩れ前のめりに!
通常はこの程度なら肩こり首コリくらいで頑張ってる主婦はいくらでもいます。
しかしこの方、昔の交通事故の後遺症で頸椎が曲がっていたのです。
昔過ぎて本人は忘れていましたが、今回の姿勢の崩れで微妙に再発しています。

なかなか治らないと外野(家族や友人)が親切心から色々言ってきます。
『ちゃんと病院の薬飲んでるのか?』とか
『子育てに不慣れで育児ノイローゼ気味なのではないか?』とか
『声が出ないなんて職場のストレスが原因じゃないのか?』とか
『パニックになるって、ちゃんと心療内科受診したのか?』とか
外野が色々と言うもんで自分自身も何を信じたら良いのか分からなくなります。

薬?飲んでるけど症状止めてるだけで、治る訳じゃないし・・・
育児ノイローゼなんて全然考えてもみなかったけど・・・
でも声まで出なくなるなんて、やっぱ職場のストレスや育児ノイローゼ??
本人は納得いかないからパートは続け、外野からはちゃんと病院行け!
と言われるもんだから、育児とパートの合間の病院通いで益々忙しくなる。

忙しいと貧血も本格的になり呼吸が浅くなりパニックの頻度も増えてきた。
でも相変わらず検査ではなんの異常もでない・・・
で、噂を聞いて怪しい鍼灸院に来院です(笑)
私は過去の病歴や症状を聞きながら、
それが現在の症状にどう繋がっているか見立てます。

出来れば最善かつ最短の順序で治療したい。
それにはまず一番辛い頭痛を治せば頭痛薬がいらなくなる。
これは即取れるもの!
そしてストレス性のコリ(肺癒~肝兪)と胸郭出口症候群を治して
気管を開けば動悸とパニックは起きにくくなる。

3か月は必要な産後の貧血からの回復は治療と食事指導で対処
ついでに骨盤が戻りきってないのも調整しとくか!
脳の血流量にも影響するし。
頭痛薬を飲まず貧血が治れば、ボーとしないので姿勢も気を付けやすい。
そのタイミングで姿勢の指導をする。

大方治り身体が比較的良い状態の時に、現在のライフスタイルで
身体が耐えうる仕事量とはどの程度のものかをお話する。
ついでに育児の話なども(笑)
こんな感じで完了~~~!
で、もし!もしね!

治した後に、それでも何かの非合理な信念やトラウマがあって、
現在のライフスタイルや生き方を変えられないで
繰り返してしまいそうなら、ここからが本格的なカウンセリングです。
もし途中で一進一退になるのなら治療とカウンセリングの同時進行!

これは近年出来るようになった事なので、
昔の患者さんには『スミマセンでした』と言いたい。(苦笑)
身体的側面、心理的側面、動作的側面、トランスパーソナル心理学的な
大きな視点の全てが必要。

近年はこの同時進行が出来るようになったので、
今まっで治せなかった方達も効果が出せるようになりました。
原因不明の重度の症状にプラスして『幻覚や幻聴』、『霊症(患者さん曰く)』
あとスピリチュアル系の病気(コレちょっとブームで増えてる気がします)
などなど、ここで書けない面白い症例をいくつか経験させてもらいました。

私も昔、気功を熱心にやってた時になってしまい、
半分は師匠に治してもらっい、その後は自分で治した事があるので、
その世界の事も知っています。
自分が経験してるから『あ~それ!今の状態だと普通に起こるよ!』
と分かりますし、現在はカウンセリング心理学のプロ向け講座もやっていますから
怪しい世界と現実世界を、整理して教えています。

今思えば、師匠の対応は素晴らしかった。
『俺が全部治したら、お前が将来患者さんを治せる様にはならないから、
半分で止めとくぞ!あとは自分でなんとかせい!』と
本人が自分の力でどうにも出来ない時だけ助ける。
あとは依存や甘えは許さない厳しい師匠でした。

【重要なことは・・・?】

私は基本、必要な方には直ぐ西洋医学(病院)へも紹介します。

病院内鍼灸での勤務経験もあり、
両方の利点を活かし統合するよう施術しています。
西洋医学か?・東洋医学か?ではないんです。
心の問題か?・体の問題か?ではないんです。
現実か?・スピリチュアルか?ではないんです。

片方だけを鵜呑みにせず、バランスと統合的視点が大切ですね。
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